整体院を開業すると最初に必ずぶち当たる壁が「新規のお客さんが来ない」という問題。人が来なくて悩んでいませんか?
- 新規の患者さんが来ない
- 技術には自信があるものの、集客は苦手
そういうときには、実は原因はあなたの中にあります。よくある理由とその対策をご紹介します。
この記事の目次
整体院は競合に勝てば儲かるビジネス
まず、整体院って、どういう現状か知っていますか?
厚生労働省の統計資料によると、直近10年間で施術所数は+23.5%増加しています。コンビニは2018時点で5.8万店舗あり、施術所数の合計は14万店舗あるので、既にコンビニよりも倍以上の店舗数ということになります。
2008 | 2018 | |
あん摩、マッサージ及び 指圧等を行う施術所 | 21,029 | 19,389 |
鍼及び灸を行う施術所 | 19,451 | 30,450 |
あん摩、マッサージ及び指圧、 鍼並びに灸を行う施術所 | 35,808 | 38,170 |
その他の施術所 | 2,892 | 2,679 |
柔道整復師の施術所 | 34,839 | 50,077 |
計 | 114,019 | 140,765 |
この資料には、無資格の整体院は含まれていないかもしませんが、いずれにしても、年々、競合の数は増加しており、集客は難しくなっていることがわかります。
では整体院が儲からないのかと言われると、そうではありません。堀江貴文さんが儲かるビジネス4原則として、次の項目を挙げています。
- 小資本で始められる。
- 在庫がない(あるいは少ない)
- 利益率が高い
- 毎月の定期収入が確保できる
整体院経営は、他のビジネスに比べて、高額な設備なども不要で開業時の資金は少なくて済みますし、在庫も無いです。利益率と毎月の定期収入は、価格設計と回数券などによってカバーできます。つまり、ビジネスの構造上、儲かるビジネスであると言えます。
しかし、知り合いにも、儲かっていない整体院は多くあります。実はその原因は、競合が増えすぎて、集客しにくくなっているから、なんです。逆にいえば、競合に勝つような経営やマーケティング、サービス品質であれば、稼げるチャンスが大いにあるということです。
競合に勝つために徹底すること
競合に勝つにはどうすれば良いでしょうか?実は、それほど難しいことではなく、当たり前のことを競合よりも徹底するだけで地域1位になることができます。それは「新規顧客を継続して獲得する仕組みをつくる」「既存顧客を大事にする」の2つです。
どんなビジネスでも、新規のお客様を取らなければ事業は伸びません。既存客のリピートだけではいつか頭打ちになってきます。新しいお客様をどうやって獲得するか?に正解はありません。実際にやってみて、改善していきましょう。
さらに、新規の集客はできても、そのお客様がリピート・継続していただかなければ、LTVは低く、利益は出なくなってしまいます。新規集客には費用がかかるからです。もちろん、新規の集客は難しいです。だからこそ一度お客様になっていただくことに成功したなら、サービスの質を絶えず向上させて、継続いただき、さらに紹介していただけるようにしましょう。
失敗する理由と成功するための対策
それでは、具体的にどういう失敗に陥りやすいのかをみていきます。
実践が足りない、行動力不足
本やセミナー、ネットでの検索をして、集客の知識をたくさんインプットするのは良いことです。ただ勉強をするので手一杯になって、いざやるときになると満足して、実際にはやらないということも少なくないでしょう。
吸収したことをアウトプット、実践に活かしていなければ集客は成功しません。実際にいつまでにどういう行動をしないといけないのか、書き出してみましょう。
また、行動をしてみてもうまくいかず、失敗が続くとき、人間はやる気をなくしてしまいます。ネガティブになることもあると、自覚することも大事です。
特に、結果が伴わないときは、原因を分析して、「1週間に3記事ブログをアップする」といったように行動量を指標にするとモチベーションが続きやすいです。
失敗するのは当たり前。その前提で行動することが大切なのです。
集客の勉強をしていない、知識不足
昔は資格をとって開業しさえすれば、大丈夫という時代もあったそうですが、今の時代は、そんなわけなく、施術の腕だけでは食べていけません。もちろん、施術の技術・腕は必要です。
しかし、独立開業して整体院をやる人の数は年々増えており、競合が多い中でお客様から選ばれることが必要になってきています。つまり、施術も含め、サービスとしてお客さんにとってどんなメリットがあるのかを、わかりやすく整理して、宣伝してあげることが大事なのです。
そのためには、施術の技術と同様に、集客も学習しなければ、成果を上げることはできません。本やWebサイトをみて勉強しましょう。
集客コンサルや、治療院コンサルなど人の手を借りるのも、一つの手です。ただ、もちろん、任せっきりもダメ。ある程度は自分の力でどうにかする力がなければ、悪い業者に騙されてしまうこともあるでしょう。
手が回っていない、対応不足
自分で全部やろうとして、手が回っていないそんな状況ではありませんか?施術の合間に、集客の勉強時間もして、ブログの更新もあれもこれも毎日して、、、という状況であれば、集客対策が不足していることもあります。こういうときは必ず、施術や接客がおざなりになったりしてしまい、リピートにつながらなかったり、どこかでしわ寄せがきてしまいます。
経営者として、自分の時間をつくって、自分がやるべきことをする、不得意な部分は専門家に任せることも手段としては重要です。
競合に負けている、競争力不足
単純に比べれば、競合に勝てるのに伝え方が下手、アピール不足という場合は、ホームページに記載する文言に気を配れば、意外とすぐに改善することもあります。
ただ、多くの場合、そもそも競合のほうが先に開業しているので、施術実績、口コミ、どれを取っても負けてしまっていることもあります。その場合は、直接闘うのではなく、軸をずらしてあげるのが効果的です。
例えば、競合がグループ院の1つで、あなたが個人院であれば、個人だからこその施術の腕を訴求することも一つの手です。
お客様が望んでいること、需要はなにか?をしっかりと考え、それに答えようとすれば、おのずとそれが魅力となってきます。あなたのUSP(Unique Selling Proposition)はなにか、あなたは何の専門家か?をわかりやすくアピールできるようにしましょう。
不安が残っている、信頼性不足
ホームページを見て、すごく良さそうなんだけど、なんか怪しそう、不安と思われることも少なくありません。開業したてのときは、口コミも少なく、余計に不信に思われてしまいます。
安心して問い合わせ、来院していただくためには、こちらから出せる情報はできるだけ開示してあげると信頼してもらいやすいです。
具体的には、院の外観や施術室の写真を載せれば、施術のイメージが湧いて安心につながるかもしれません。ほかには、お客様の声を写真とともに載せれば、アットホームな雰囲気が伝わり、気軽に電話しやすくなるかもしれません。
細かいところで、お客様が不安に思うことはないか、気を配ることも大事です。
存在を知られていない、認知不足
ここまでは、お客様に情報が伝わっている前提でしたが、当たり前に認知すらされていなければ、集客ができるわけはありません。
Web集客であれば、SEO・MEO対策、リスティング(PPC)広告などで、リアル集客であれば折込チラシやポスティングなどで、認知してもらうことができるでしょう。
具体的なコツ
現状を分析する
今の状態を明らかにすることが一番大事です。特に数字で考える癖がなければいけません。
例えば、広告費を10万円かけて、問い合わせが15件とれたから、問い合わせの獲得単価は6,666円。ただ来院は5件だったから、来院の獲得単価は2万円になってしまっている。現状の課題は「問い合わせから来院にいたる率が33%と低いこと」だ、というようなイメージです。
なんとなく多い気がする、少ない気がするで判断してしまうと、判断ミスを起こしてしまいかねません。もし、この状況で問い合わせ数を増やすために広告費を増やそう!という判断をしてしまえば、赤字経営に突入してしまうかもしれません。現状をしっかり分析しましょう。
集客できている整体院のマネをする
成功している先輩経営者のマネをするのが、一番無難です。自分で考えるのと、マネをするのでは、マネをするほうが簡単ですよね。
ただマネをした後で、なぜそれでうまくいったのか?を考えることが重要です。なぜなら、マネをするのは、うまくいっている方法を効率よく身に着けるためだからです。
何も考えずにマネしたのでは、次にやるときにうまくいかなかった際に、改善する力が無く、応用が効きません。失敗をしないためにも、うまくマネをして力をつけましょう。
まとめ
整体院が陥る集客できない理由と対策をまとめました。いかがでしたでしょうか?知ってもらうこと、そして、選んでもらうこと、2ステップが大事です。どちらかが欠けては集客はできません。
具体的に、今どの集客方法をすれば良いか、よくわからない場合は、関連記事などをよかったら見てみてください。