- 物件の選び方がわからない
- どういう基準で検討するか知りたい
- 集客に効果のある物件って?
整体院の開業を考えたら、迷ってしまう賃貸物件選び。マンション、アパート、テナントのどれにするかも困るし、立地って結局どこがいいのかわかりませんよね。
そこで今回は少しでもその不安を解消するために物件の選び方をご紹介します。
この記事の目次
目標数字と開業スタイルを決めておく
どのくらいの売上や利益を、いつまでに目指していきたいのか、開業前にしっかりと決めておきましょう。もちろん、開業するとその計画通りにはいかないことがほとんどでしょう。
しかし、目指す先によって、店舗選びの段階から検討項目が異なってきますので、目標を決めることは非常に重要です。
- 開業予定:◯年◯月
- 目標期日:◯年◯月末まで
- 売上:◯万円
- 利益(粗利):◯万円
のように目標を数字でおきましょう。
市場のリサーチが肝心
競合(立地、料金サービス、集客対策)
当たり前ですが、その商圏・地域にいるお客様の数は限られています。その中で、自分たちが◯%のシェアが取れるかが、店舗ビジネスのキモとなってきます。はっきりいうと競合が多ければそれだけ不利になります。
とはいえ競合がいない地域は今の時代ないので、できるだけ競合が少ない地域を選ぶのが無難です。競合に勝てる見込みのある地域・立地を選びましょう。
他院がどのようなネット対策をしているのかも重要です。ホームページを制作するにも、既にSEO対策がしっかりとなされた地域であれば、検索上位になるまでかなりの費用と時間が必要かもしれません。制作会社と相談して決めるのも一つの手です。
ターゲット層(年代、仕事、所得)
商圏にいるお客様の層を確かめましょう。どういう年収で、家族構成はどうか、年齢や仕事まで確認しておきましょう。見込み顧客が利用しやすい立地にすることは、施術のリピート率でも重要となってきます。しっかりと調べることで広告を出すときの手助けにもなります。
交通網(車、電車、バス)
メインとなる移動手段が何かによって店舗選びも異なります。都心で電車移動メインであれば、駅からの距離が重要になってきますし、どの駅なのかによって利用者の層も異なってきます。田舎で移動手段が主に車であれば、無料駐車場さえあれば多少遠くてもきてくれます。逆に田舎で駐車場が無いのはかなり欠点です。
近隣施設
「スーパーにいく、ついでに通いたい」「会社帰りに寄りたい」といった需要は、意外とあったりします。近隣にスーパーがあるか、オフィス街があるかなどもチェックしておきましょう。
リサーチが終わったら物件選び
検討項目
運営面
- 家賃
- 間取り
固定費となって毎月の支出となってきますので、家賃はなにより重要です。どういう物件を選ぶかによって、間取りも変わってきますので、整体院としてスムーズに業務ができるかを確認しましょう。
集客面
- 看板の有無、視認性
- 駐車場の有無
物件によっては、看板が出せない場合も多々あります。大家さんと相談して決めるところもあります。看板はなんといっても、近隣住民への無料の広告ですので、できるだけ出すようにはしたいところです。
看板が出せたとしても、人の目につきやすいかどうかも重要です。見られなければ意味がありませんので、看板を出す場所の交通量なども確認しておきましょう。
駐車場は特に地方や田舎の車社会であれば、必須でしょう。駐車場が無いことが大きなデメリットですので、注意しておきましょう。
その他
- 物件の見つけやすさ
- 営業許可のとりやすさ
戸建て、アパート、マンション、テナントで物件の見つけやすさや、営業許可の取りやすさに違いもあります。
戸建て
メリット
- 営業許可がおりやすい
- 広い部屋を確保できる
- 看板が出せることが多い
戸建ての一番の特徴は広い部屋が確保しやすいところ。複数台のベットを置くことを想定しているのであればおすすめです。マンションやアパートと比べ、近隣住民を気にすることがないので、営業許可もおりやすく、看板設置もOK。
デメリット
- 物件数が少なく、見つけにくい
- 家賃が高い
- 住居用なので間取りが合わない
- 立地は住宅街
そもそもの物件数が少ないので、もし良い物件がそのときにあれば検討しても良いでしょう。マンションなどに比べると、家賃が高いものの、テナントに比べれば安いので、広さと家賃の良いとこどりをしたイメージです。
一方で、住宅用なのでベットを置くと、うまくスペースが利用できなかったり、集客面でも住宅街であることをうまく利用する必要があります。
アパートやマンション
メリット
- 賃料が安い
- 物件数が多く、見つけやすい
- 間取りが施術室に使用しやすい
価格が安いことが一番のメリット。敷金は多くても3ヶ月程度、内装負担なしが多く、なにより固定費を抑えられるので、初めての開業でも比較的安心です。探すときも物件数が多いので、探しやすいです。
デメリット
- 営業許可がおりにくい
- 看板も許可が必要。出しても見えにくい可能性
- 専用駐車場の用意が難しい
良い物件があっても、営業許可がおりずに断念することが多いのが特徴です。許可がおりても、看板は出せないなど集客には向いていません。田舎で重要な駐車場も用意が難しいかもしれません。
テナント
メリット
- 営業許可をとる必要がない
- 看板を出せる
- 立地が良い場合が多い
商業用ですので、営業許可は要らず、看板も出せます。立地も良いことが多く、集客面の効果が期待できます。
デメリット
- 家賃が高く、高額な前金が必要
家賃が高いのがデメリットです。保証金で6-12ヶ月、内装、退去費用も同額程度、必要になってきます。多額の借入をすることになってきますので、なかなか踏み込みづらいのが欠点です。
ちょっとしたコツ
- 「事務所可」で検索をすると見つかりやすい
- あえて時間をおいてみる
マンションやアパートで、営業許可がおりやすい物件を探すときは、ポータルサイトなどで「事務所可」で検索すると、探しやすいです。また、良い物件を見つけても、その場の興奮で即決定をせず、少し時間を置くと冷静な判断ができます。
まとめ
物件は一度決めるとその後に変更することがなかなか難しいもの。よく検討して、後々になって後悔しないように慎重に選びましょう。